2013年12月9日月曜日

ロブマチャドのシングルフィン考究

 パワーだけに偏りがちなASPツアーにおいてロブマチャドの存在は異彩を放っていた。力の抜けたあのスタイリッシュなフォームに憧れたサーファーも多いし、とにかく彼のサーフィンは勉強になります。ツアーを引退してもカリスマとして存在するロブがシングルフィンについてSURFERのウェブマガジンで語りましたので、ちょっと要約してみました。ご覧下さい。

reference : surfer web site  allphoto by Todd Glaser

下記のURLで閲覧できます。

http://www.surfermag.com/blogs/design-forum/machado-single-fin/#efe21db2e7


シングルフィンとの関わりはいつ?

 1617才のときに初めてアルメリックの家を訪問したときだった。家の壁に70年代のサーファーたちの写真が飾られていてそこに今まで見たこともないイカしたシングルフィンのボードがあったんんだ。それからというもの、この写真を見る度にアルにこんなボードを作ってくれって頼んだんだけど、彼は最先端のデザインに夢中だった頃だからね。でもついにシェープしてくれたんだ。

シングルフィンの一番の利点は

 パドルが楽だから波を早くキャッチしてスタンダードなスラスターとは違うラインを得られることかな。ロペスの、パイプでの映像を観るとすごく厚いボードに乗ってテイクオフが信じられないくらい早く、現在とは違ったラインを描いている。ジョンジョンが現在乗っているボードとボリュームを比べたら驚くほど違いがあるだろう。描くラインに違いが出るのは当然だ。もちろんどちらも素晴らしい。

サーフィンのスタイリッシュなライディングが進歩したのもシングルフィンの時代だけど、どうしてシングルフィンは波に乗るサーファーを美しくしたのだろうか。

 描こうとしたラインに大きな素因があると思うよ。過激なボトムターンから垂直にリップを決めたいと思ったらシングルフィンは選択しない方がいい。シングルフィンはレールを有効に使って、サーフするラインを伸ばす(strech your surfing out/と語ってます)ことなんだ。そのためにボードの上でのポジショニングが重要なテクニックとなるためにその結果として、スタイリッシュなイメージが完成したんだ。

昨今のシングルフィンブームはなんだろう?サーフィンの新しい方向性?ただの流行?

 シングルフィンは普遍だ。これには他のボードでは得られないものがあるし、シングルフィンがそもそもサーフィンの始まりなのさ。グロメッツたちもシングルフィンを経験すべきだと思うよ。ツアーを引退してから僕のサーフィンは変わったんだ。それは色々なタイプのサーフボードに乗ったからからだよ。シングル、ツイン、フィンレス、etc

昨年メンタワイに行ったとき君はシングルフィンで素晴らしいセッションをしたよね。あの波の話をしてくれるかな、どうしてシングルフィンがすばらしく機能したんだろう

 サーフチェックしたときいろんなピークがシフトしていたんだけど、大きなセットはアラモアナボウルズみたいだった。ほとんどの波は役に立たない感じだけどそのワイドなピークのセットは興味有りだったな。そのピークを行ったりきたりするには、高性能の足が必要だと思って7'2"で巾は忘れたけど厚みは3' 1/4"のシングルフィンを選んだ。あのボード、パドルはまるで野獣さ。













 それは普通のスラスターでは得られない経験だった? 
 思い出すのは早朝に、フェードしてラインをセットした波だった。シングルフィンはスラスターとは全く違うんだ。スラスターだと波の内側でボードをしごきながら進むことができる。チューブのなかで波のシフトに合わせてコントロールできるんだ。フォームボールに乗ってもてあそぶことだってできる。さっきの波の話に戻るけど早いテイクオフからラインを決めた。迎えるセクションはパーフェクトだったね。ビッグなシングルフィンですることはスピードコントロールだけ。一度ラインをセットすると凄いスピードだから、慣れも必要かな。でもあのときはうまくコントロールできた。リップに包まれフォームボールに押しつぶされそうになったけど、ボードを信じて耐えたんだ。シングルフィンでのチューブライディングはお薦めだね。
旅にはそんなボードをいつも選んでいるの?

 どれを選ぶかでいつも悩むんだ。ボードをたくさん持っているからね、状況を想定してオプションも考えなければならない。最悪なのは予想していた波が違ってぴったりのボードが無かったときさ。だからできるだけいろいろな種類のボードを持っていくようにしている。興味が湧いて、得るものがあって笑顔になれるもの、そしてチューブのこともね。









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