2014年8月28日木曜日

ガブリエル・メディナが語るWCTツアー。英語ができなくてもチャンプになれる方法。

photo by ASP

ガブリエル・メディナインタビュー

言葉の壁、過度の期待、それでもサーフィンの大舞台で実力を発揮する方法を彼が語った。

reference: Surfer web magazine

http://www.surfermag.com/features/gabriel-medina-interview/

(前略)

ツアーは、子供のころに想像していたとおりかな?

イエスアンドノーかな。子供のころからサーフスターになることをいつも夢見ていたよ。ケリーやミック、ブルースそしてアンディ。僕の夢は世界のベストサーファーたちと戦うことだったんだ。でも子供のころには実現するなんて真剣には全く思っていなかった。でも両親はそう信じていたんだ。だから僕をサポートして次のステージへと押し上げていってくれた。とつぜんいろいろなことが起きて、すごく早く進んでいった。それで気がついたらもうここで戦っていた。それは周囲の大きな協力があってからこそだから僕はブラジルや応援してくれる人々に大きな責任を感じている。

WCTのサーファーと同じレベルと感じたのはいつ?

ツアーで最初に勝ったときかな。それまでは自分の実力がわからなかった。でも勝ったときにベストサーファーと戦える実力があるんだってきづいた。あとはスマートに戦ってベストウェイブをつかめば良いってことだった。大きな自信が湧いて、サンフランシスコでまた勝った。「ウァオ、トップのサーファーたちともマジで戦える」って思ったよ。

2勝してからなにか変わったことは?

メデイアが騒ぎだしてショックだった。いままで体験したことなかったからね。ルーキーで2勝したサーファーはいなかったから大事件だったんだ。でも、だからといって僕自身の気持ちは変わっていなかったよ。他のコンテストで勝ったときと変わらないんだ。もしケリーや他の人にに勝ててもそれは同じ、少し変かもしれないけど、子供のころに勝った気持ちと同じなんだ。

勝利から学んだことは?

競技は非常に複雑だよ。自分のサーフィンを正しく導くために、不安定な要素が重なりあうんだ。ヒート中の波を理解したり、忍耐をコントロールしたり、コンデションに合わせて戦略を変えたり、意識を正しい方向に向かせるんだ。サーフィンが良かったのに勝てないときもある。でもそれは誰にでも起こること。ビッグスコアを出したとしても冷静に分析していなければ意味が無いよ。ルーキーはいろいろなことを経験する。僕は敗北から大きなものを学んできた。

ツアーで勝ったあと、ブラジル初の世界チャンプになる期待とともに君に援助する人が増えたことについてどう思っている?

ブラジルはチャンピオンを熱望するんだ。サーフィンも同じでね。それにまだサーフィンの世界チャンピオンがいないからね。だからよけいに情熱が傾くんだよ。僕はそのことを理解しているし、対応もしている。勝てると信じていなければ、それは重荷になるけれどね。昨年が良い例だった。成績は安定していなくて、批判は凄かったよ。でもブラジル人はいつもそうなんだ。ブラジル人は選手やアイドルに大きな期待を寄せるんだよ。僕も同じ状況だった。それを理解して批判にはあまり気にしないことも必要なんだよ。ヒートに集中して一つ一つ勝つことを好きになる。負けることは多くても、それが試合なんだからね、でもどんなときもベストを尽くして戦うこと。

悪い批評に影響を受けないようにするにはどう対応するの?

勝とうが負けようが、友人や家族のもとに戻るんだ。彼らは精神を安定してくれるんだよ。友達と家にいると、僕は普段のガブリエルなんだ。彼らにとっては、僕が負けようが勝とうがそれはどうでも良いことなんだよ。親友がいるってことはすばらしいよ。彼らはいつも素の僕を思い出させてくれるんだ。

君は家族とツアーを回っているよね。他の選手とは違うけれどどうして?助けになっている?

いつも家に居るみたいだよ。1人で旅をすると寂しくてしかたがないんだ。だから家族で旅をすると寂しくないんだ。みんな幸せだし、ママは食事を作ってくれるしね。どこでもブラジル料理が食べられるんだよ。家族と試合に行くのは楽しいよ。友達も誘うときがある。いつも大笑いして、戦いだけに集中するんだ。


ツアーで最高のことはなに?

世界で最高の波にたった2人でサーフできることだね。その相手が世界のベストとなるともっと良い。だって僕は戦うことが大好きなんだ。もし友達だとしても戦って勝ちたいんだよ。グレートな波でトップガイと戦う、それ以上のものは無いよ。

ツアーで最悪なことは?

誤解されたくないけど、移動しすぎかな。これは不平じゃあないよ、他にやりたいことはないんだから。でもこの旅のなかで年齢を重ねていくんだ。ツアーは観光旅行じゃあないってことを理解してほしい。ツアーはマラソンで、そこで僕たちはハードに仕事をこなしている。それで幸せな結果が出ることを願っているんだ。



ツアーの若い連中とは付き合いはあるの?ジョンジョンとかコロヘとか?

いい感じだよ。でもツアーの選手と深い付き合いはないんだ。ブラジリアンとでもそうだよ。フィージでは島にみんなで滞在するからお互いを知る良いチャンスになるよ。でもそれ以外では顔を合わせるだけかな。


ジュリアンウィルソンとは?

そうだな、ジュリアンとはポルトガルでトラブルがあったから、しばらくは目を合わせることも無かった。でもそれも過去の話で、カリフォルニアでは彼と話をしたよ。ポルトガルでのことは彼に謝罪したんだ。彼もそのことについて謝ってくれた。だからまたもとの友達関係に戻ったよ、ジュリアンは良い奴だよ。


英語圏で理解できなくて困ったことはある?

あるよ。英語が少ししかできないからね。言いたいことはたくさんあっても、なんて言っていいか判らないんだ。外国語をしゃべることってミスの連続だからね。ポルトガル語を辞書で引くと英語とは意味が違うってことが多いんだ。




(中略)

いまの時点で世界一は誰だと思う?

ケリーしかいない。彼は特別だ。

君に影響を及ぼしたのは?

デーン・レイノルズ。彼はちょっと狂ってる。笑。でもすごいね。彼のフロントサイドのマニューバーはまだ誰も追いついていないよ。彼はいつもラジカルなんだ。

ZoSeaについてはどう思う?(今年からASPをオーガナイズしている組織で賞金総額をアップするなど改革を行なっている)
いつも改革しようとする姿勢が感じられる。ある関係者から聞いたけど賞金やジャッジも昨年よりも大きく変わると言っていた。いろいろな意味でツアーは常に改革と進化をしていかなければならないと思う。良くなっていくことはうれしいね。
ツアーでのライバルは?
全員。最初の年は何人か勝てそうな選手がいたけど、でも今は全員がヤバイ。誰もが試合で勝てる可能性があるから、僕は慎重に戦わなくてはならない。昨年だっていろいろな選手が勝って順位がどんどん入れ替わっただろう。ケリー、ミック、ジョンジョン、ジュリアン、パーコそしてジョディたちは特別な存在だけど、他にもすごい選手はいるよ。マイケル・ボーレスなんかもそうだよ。ヒートで戦いたくないのはケリー、ジョンジョンそしてジュリアンだね。

(後略)


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